この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第9章 犯す女
 
 あまりに幼い市松の発想に、高虎は怒るより呆れて肩を落としてしまう。

「お前、馬鹿だろ……」

 その言葉尻に乗り、行長と吉継も市松を責めた。

「うん、馬鹿だね」

「ど阿呆です」

 憎い近江組の二人に罵られても、今回ばかりは市松も返せない。拳を震わせながらも、ただうつむくだけだった。

「それと、追放云々の話だが……町中にあの面倒な連中がうろついている以上、それを退治しなければ危険だ。まずは奴らを退治してから、もう一度考える事にする」

「え、じゃああたし達は……」

「お前も、いつ盗賊が出るか分からない道を、妹に歩かせたくないだろう?」

 そう言われてしまえば、大海は頷くしかない。

「なら、決まりだ。『紅天狗』を退治するまでは、今まで通りここで侍女として働いてくれ。ああ、ただ……俺の側女になりたくなったら、いつ声を掛けてもらっても構わないぞ」

 高虎はそう言ってその場を締め、姉妹を屋敷へ帰らせる。この先の盗賊退治は、町の治安を請け負う武士の仕事である。これ以上、二人を巻き込む訳にはいかなかった。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ