この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第10章 市松の暴走
 
 その上状況は、大海の言葉が真実だと示している。取り返しの付かない過ちに、市松は全身の血の気が引いた。

「悪い……お前には虎之助がいるのに、俺はなんて事を……」

「んー……その虎之助の事、なんだけど」

 案の定落ち込む市松に、大海は罰が悪そうに切り出す。

「恋仲だってのは、あんたの誤解だよ。正確に言えば、そんな素振りを見せてただけ。別にあんたがそこまで気に病まなくてもいいよ」

「恋仲じゃ、ない? けどお前ら、孫六も放って二人でいたじゃないか」

「それは、虎之助が気を遣ってくれたんだよ。あたしが慰み者になるのが嫌だって言ったから、そういう振りをすればあんたはあたしに手を出さないだろうって。嘘吐いてたのはあたしだ、ごめん」

 今度は大海が頭を下げるが、市松が大海を責める権利などない。慰み者を嫌がる大海の心情はもっともであるし、それを打ち明けられたら、虎之助は自分を頼れと言い出す気性である。むしろ市松に広がるのは、安堵感だった。

「なんだ……そうか、恋仲じゃないのか。はは、そうか……」

「けど、あんたが昨日した事自体は怒ってるからね。記憶がなくなるまで酔うなら、酒なんか飲むんじゃないよ」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ