この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第17章 高虎と若虎
 






 夜から朝にかけて二喬の姉妹を見張るのは、市松と虎之助。昼間は佐吉と高虎。そう取り決め紅天狗に備えていたはずだが、まだ交代の時間ではないのに市松の姿が見当たらない。虎之助は首を傾げ、侍女の屋敷の回りで市松を探していた。

「おい、市松?」

 昨日の夜、『俺に任せろ』と虎之助を押しのけ、一人で見張りを買って出たのは市松である。虎之助をわざわざ休ませてまで怠けるとは、どうにも不自然だった。

「あいつ、どこ行ったんだ……?」

 もう日は明るくなっている、いつもより少々早く見張りを交代したのだとしても、その割には佐吉や高虎の姿もない。市松の名を呼びながら屋敷の影に回れば、思わぬ人物とぶつかった。

「っ!」

「おっと……なんだ、虎之助さんですか。朝から愛想のない顔ですなぁ」

 出くわしたのは、虎之助最大の敵である行長。虎之助は顔を歪め不快感を示すが、同じ子飼いとして無視は出来なかった。

「おい、お前。市松を知らないか?」

「それはこっちの台詞です。虎之助さんは一緒じゃなかったんですか?」

 行長はどこか焦ったような表情で、虎之助に聞き返す。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ