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第23章 赤壁の戦い

　
　はだけた着物の隙間から、肌に降る口付けの雨。ぽつぽつと落ちる熱に、体が燃え上がっていく。少し触れただけでこうなのだから、もっと奥にまで進まれたら、どうなってしまうのか。大海は思わず生娘のように、身を強張らせた。

「……こういう事するの、嫌？　いつもより、怖がってる？」

　吉継は反応の違いに気付くと、手を止める。進めば心臓が張り裂けそうなのに、止まれば喪失感が広がる。大海は反射的に、吉継へ抱きついていた。

「違う、怖い訳じゃないよ！　ただ……今こんなに感じてたら、あたし最終的にはどうなっちゃうんだろうと思って、気恥ずかしくって」

「ん、じゃ嫌ではない？」

「嫌じゃなくて……その、もっと、して欲しい……」

　離れていると、身が疼き存在を欲する。吉継が見せる愛を、大海の本能は受け止めたいと感じていた。

「そんな事言われたら、本当にどうにかしちゃうけど……覚悟して言ってる？」

　大海が耳まで真っ赤にして頷けば、吉継は大海を掻き抱く。襲う大波に、大海は甘い喘ぎを漏らした。

「ああっ、うんっ!!　吉継……ぅあっ！」