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禁断の果実に口づけを
第11章 REDな夜


 住宅街を通り抜けると、一般道に入る。
道路脇の道を少し奥に入ると、より一層派手な電飾を施した建物が並ぶ。
伸介はウィンカーを右に出し、その道の方に入ってゆく。

「私の家、そっちじゃないよ!」

「バカ!野暮女!そういう時は恥じらいの顔して、股濡らしとけ!」

 言葉は汚いけど、そういう場所に入るのすらご無沙汰な私は、伸介の言葉通り、ジワリと濡れた感触をショーツ越しに感じてソワソワしてしまう。

 お城のような外装、入り口にはWELCOMEという文字が綺麗に電飾された看板が建てられている。

 プライベートシンデレラという洒落た名前のラブホテル。
車はそこに停まった。

 「セックスしたいんだろ?」

 私はコクリと頷く。

 「マンコ濡れてんだろ?」

 また私は頷く。

 「口あるなら、ちゃんと自分の気持ち言えよ!
白けたらヤラねーぞ!」

 「ーーラブホテルなんて、久しぶりなの。
オマンコは…この先の事を考えたら、恥ずかしいくらい濡れてる。
早くオチンチン挿れて鎮めて欲しいと訴えてます!」

 正直に正直にと私は自分に言い聞かせ、一気にまくし立てる様に言った。

 『ぷう』と鼻で嗤う伸介。

 「なら、降りろ!
今日は声を我慢しねーで、欲望のまんま吠えてみろ!」

 少し怒り口調になるが、笑いを堪えられない様子だった。

 「はい…」

 そう、今日はセックスが無性にしたいの。
素直な女になって楽しまないとダメよね。

 車から出て、お城へと入った。
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