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禁断の果実に口づけを
第11章 REDな夜


 【ガチャ】部屋のドアノブを掴んで開けて部屋に入る。
今時のラブホテルはデザイナーズマンション風な造りで、お洒落な空間というイメージ。
どうせセックスするなら、お洒落なホテルの方が女は喜ぶ。
大きめなダブルベッドで脚を広げて、淫らな格好でメス化しょうとも、女という部分を男に大事にして欲しいと願う生き物でもある。

 「ねぇ、伸介、オマンコ洗ってきていいかしら?」

 ソファに座り、くつろぐ伸介に声を掛ける。

 そう…私も大分学習させられたのだ。
取り繕う部分ばかりを見せれば、この男はそれを剥き出しにして、羞恥地獄へと追い込み、恥辱を受ける事になるだろう。
 “私の意志で貴方に抱かれる”という、お互い合意の一致の上で楽しむプロセスでなければ、伸介は不機嫌になる。
この男によって、真っ正直な淫乱女にならないとセックスは面白くないという事に気づかされたのだから………

 「なんだ?そんなにグチョ濡れか?」

 「グチョ濡れだから綺麗にしてくるわ」

 「また直ぐにグチョ濡れになるのに?」

 「綺麗なオマンコでセックスに臨むのも礼儀じゃないかしら?」

 「なら浴びてこいよ。
今日のお前は面白過ぎて、ホント調子狂うわ」

 備え付けの冷蔵庫からビールの缶を出し、伸介に渡す。

 「これ飲んで待っていて下さい」

 ニヤっと笑ってビールの缶を開ける伸介。
私はそんな伸介に軽いキスを落とした。

 キスが終わり、伸介が呆気に取られているうちに、バッグを持ったままバスルームへと歩き出した。
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