パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第17章 嫉妬の炎が揺らめいて

　「わたしは会社の資金の管理を任されてます。
保険となると契約者を守る守秘義務があるのも重々承知しておりますが、今回は社長個人のものなのか、会社法人扱いのものなのかという確認だけでも取りたいと思いまして……
それも無理なお話なんですかねー？」

　「はい。契約者様の許可がない場合はお応えしかねます」

　朋子は聞かれた問にハッキリと答えていく。

　「そうですか………
運用資金の口座から一千万円がこちらに振り込まれている事は確認が取れてます。
経理を任されている者としては、ハッキリさせたい部分ではありますが、守秘義務がありますものね。倉橋さんにも」

　横澤は卑しく朋子に揺さぶりを掛けてゆく。

　「えっ、あっ、あの……私の方からは何とも言えません…」

　「そうですよね。
しかし、一千万円もの大金がどの様な経緯でこちらに預けられたんですかね？
その保険に関しては、倉橋さんのご提案で社長の意思で入られているという事で間違いはありませんよね？」

　「えっ、あっ、はい。それは……私が……」

　「あっ、ではそれに関しては間違いないようですね。
倉橋さんのご提案で一千万もの大金をね……
随分、社長とは親密な信頼関係を築かれてらっしゃるんですね！」