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奴隷≒ペット?
第3章 少女=ペット=?
「ペットには…まず、名前をつけるん、だったような」
小さな頃読んだ本を思い出しつつ、ヴェルは呟いた。

「名前…つけるって、いってもなぁ…」
犬猫ならともかく、相手は人間である。
「なぁ、お前、俺はなんて呼べばいい?」
一方的に名前を決めてしまうのに、いささか抵抗を感じて、ヴェルは少女に尋ねた。
「…ご主人様の、お好きなように、お呼びください。
…名前など、ありませんので」
少女はあくまで奴隷としての振る舞いを続けるようだった。
というより、それが身に染み付いてしまっているのだろう。

「そうだなぁ…」
暫く考えて、ヴェルは一言口にした。
「…リノア」
昔物語なんかで目にしたのだろうか。
そんな名前がふと思い浮かんだ。
「リノア。リノアにしよう。
今日からお前は、リノアだ」
「…わかりました。ご主人様」
楽しげに微笑むヴェルとは対称的に、どこか虚ろな目で、リノアと名付けられた少女は応えた―。
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