この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
優しい愛には棘がある
第2章 Moon crater affection


「んっ……ふ」


 成熟しすぎた肉体は、命じなくても自ら奴隷の本能に従う。

 由多香の舌が玩具に伸びた。彼女自身の垂れ流した愛液が、その口内に落ちてゆく。



 劣情をぶつけ合うことは出来ても、愛おしくまではならない。



 いづるの脳裏に、ふっと、クラシカルな姫君を模したドールのごとく少女の面影が浮かんだ。

 あの柔らかな精神を宿したあの人なら、どんなに無垢な姿で乱れて、どんなにまっすぐいづるを見つめてくれることか。


 叶わない空想ならいくらでも描ける。



「いづる」


 毅然とした女の声に振り向くや、頬に血なまぐさい痛みが走った。


「…──っ」


 寝台の側に膝をつき、今一度視線を巡らすと、もう一人の育て親がいづるを見下ろしていた。


「お姉、様……?」

「退屈」


 佐和のネグリジェの裾が靡いた。黒い巻き毛を肩に流した知的な女が、恋人の横たわる寝台に腰を下ろした。


 今に心音さえ耳に届こう、荒く上下していた由多香の乳房を佐和の手のひらが覆った。

 きゅ……と、佐和の二本の指が閉じた。閉じた指の間に艶を帯びた乳首が飛び出し、白い裸体が恍惚とした悲鳴を上げてたわんだ。
/63ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ