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第2章 入学式

「待っててね、お母さん」

わたし…お母さんみたいに立派なガードマンになるから。

ここまで一生懸命やってきたんだもの。わたしはまだまだ頑張れるわ。


そして…


“ あの人を探し出して、お礼を言いたい ”


このバッジの持ち主を、必ず見つけ出す。

それまではどんなことがあっても負けないから。




ぞくぞくと新入生や在校生達が講堂に集まり、式の開始に合わせて場内は暗転した。

周りの生徒と同じように立ち上がり、ミレイは帽子とコートを脱いで椅子に置く。


理事長の挨拶から始まり

厳かな雰囲気をまとったまま、式は小一時間続いたのだった。