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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第10章 奴隷宣告

ミレイは仕方なく席に戻る。

それを確かめ、指導官も椅子を引いて向かいに座った。

「上の者に報告を入れたところだ」

「…はい」

彼女は自分の膝に視線を落として俯いている。


「入学したばかりの新入生が、我が校の機密を探して閲覧禁止の場所に立ち入ったのだと」

「……」

「…そう報告をしたところ、念には念を入れた対処をするように、との返事を受けた」


厳しい声で告げられる。

横の男に助けを求めるくらいなら、その時間に何か上手い言い訳でも考えておくべきだったと、後悔しても後の祭り──。



「明日から、しばらくの停学」

向かいの指導官は、ミレイの学生証を顔の横に掲げた状態で言葉を続けた。


「…そして君の素性に裏がないかを調べた上で、退学も念頭に置いた処置をくだす」

「……!」

「それまでは、LGAが監理する独居監房に入って待ちなさい」


──つまりは

容疑が晴れるまでの拘束。

それで無実が証明されるなら…従った方がいいのだろうか…。

泣きそうな顔で歯を食い縛る彼女の隣に、職員達がやって来る。

逃げられないようにして、これから彼女を独房へ連れていくためだ。



「……、待て」


「─…!」


けれどミレイが引っ張られて立ち上がった時、それを妨げる声がかかった。




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