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第14章 訊問

「──…ああ…だが一応

　…その女は俺の奴隷なんだっけ？」


「……!?」


「兄さん…ｯ？」


言うと同時に、カルロは目を閉じる。



「悪いなぁスミヤ…、そいつの主人( ｱﾙｼﾞ)は、この俺らしい…」

「まさか…兄さん、本気で言ってるのかい…!?」

「本気も冗談もないだろう」

「けれど…っ」


もはや目を合わせる必要もないと言いたいのだろうか。

戸惑うスミヤを相手にせず

「…だから、手を、離しておけ」

一方的に命令する。



ミレイは成り行きを見守りながら、カルロがどうしてこんな事を言い出したのか

スミヤが何故ここまで動揺しているのか

どちらもわからずに、二人の兄弟を交互に見比べていた。