この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第24章 血の因果( インガ)

父が息子に話しだす。

「思った通り…お前も私と同じなのだ」

「……」

「──…では質問を繰り返そうか?カルロよ…、彼女の首に付いている紅い痣は、お前の仕業なのか」

「……ふん。…俺ではない」


スッ─


カルロは答えると同時に

腰のベルトに下げている短銃を取り外し、その銃口を部屋の中の男へ向けて構えた。


カチンと安全装置を解除して

的をしっかりと見定める。




「ほぉ?…何をしている?」

この行動を予想していなかったのか、銃口を向けられた当人は愉しげだ。


「…残念だったな」


カルロは銃を構えたまま、整った顔に邪悪を映し込んだ表情で、相手を嘲笑った。


「俺はあんたとは違う。俺は…何にも執着しない。……誰のひとりも、愛さない」


しかし邪悪でありながらも、一寸の切なさを隠しきれない瞳をしている──。


「俺は決して、あんたと同じ真似はしない…」


ここで全てと、訣別( ケツベツ )してやる。

彼の瞳はそれを語っていた。




/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ