この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第24章 血の因果( インガ)

彼は兄の横を通りすぎてミレイの後ろまで来ると、彼女の肩を抱いて、銃弾の道筋から退けさせた。

「スミヤさん…」

「…あー…、また泣かされたんだね。可哀想に」

ミレイの顔を覗きこんで溜め息をひとつ。

すぐにヒデアキに顔を戻して、いつもの笑顔で紳士的にふるまった。


「お久しぶりですね、父さん」

「……ああ、そうだな」

「相変わらずお元気そうで何よりです」

「…フ、それは何の嫌みかね? スミヤ」

「嫌みに聞こえますか?…なら、そろそろ本題に」


他人行儀な挨拶をこなした後、スミヤは冗談なのか本気なのかわからない口調で話し出す。


「世界各国を飛び回り、あらゆる場所に赴くあなたの事だ。そろそろ…牢屋の中まで潜入するのも悪くないのではという提案ですよ」

「……」

「なんなら脱走でもして、警察の鼻をくじくというのも一興ですね。いかがですか?」

「…本気なのか?」


悪ふざけとしか思えない息子の態度に、ヒデアキは初めて顔をしかめた。


/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ