この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫

滲んだ汗をハンカチで拭ってあげたいと思う。

けれど結局それもできずに、彼のほうに伸ばした手を中途半端な位置で止めるしかなかった。


すると……

カルロの片目がパチリと開いた。


「……」

「…っ…起こしましたか?」


彼に睨まれた気がして、ミレイはすぐに手を引いて謝る。

べつに睨んでいるわけではなかった。

見たくもない夢のせいで疲れた様子のカルロは、重たい頭を持ち上げる気にもなれず、その状態のまま彼女を見上げた。



「……なに?」


なに?なんて聞かれても、返せる答えを彼女は持っていない。

ただ本を求めて来た場所で彼を偶然見つけてしまったんだから。


「何か…用なのか」

「カルロさんの顔色が悪いから、気になってしまっただけですけど…」

「……」

「…嫌な夢を?」

「…たかが、…夢だ……─、─ッ 触るな!」

「ぅ…っ」


もう一度ミレイが腕を伸ばしかけると、カルロは条件反射でそれを拒み

机の上の本をはたき落とした。




/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ