この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫

カルロは片手で頭を支え、もう片方の手で本棚を指差す。

「……ん」

「…、あのー…っ」

一番上の、左から五番目──。

彼の言葉を頭の中で反芻し、ミレイは首をかしげて尋ねた。


「もしかして取って来いってことですか?」

「立つのがダルい」

「…わ…かりましたけど」


読んでいたところに栞を挟んで閉じる。

なんでこんな事を頼まれたのか理解もできずに、とりあえず立ち上がったミレイは、彼の椅子の後ろを通りすぎて本棚に向かった。


彼の方が近いのに

自分でとればいいのに

…その言葉を呑み込んで。



「これですか?」

「…違う…。五番目だと言っただろう」

「あ、これか」


彼が指す場所を目で追って、見つけたそれにミレイは手を伸ばした。

書籍のつまった重そうな箱の隣に、カルロお目当ての本がある。

背伸びしてぎりぎり背表紙に指が届いた。


/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ