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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第26章 迎え─ミレイの選択

応接室にはドアも障子もない。

玄関から見えるその部屋にミレイが入ろうとすると、入り口に立つ三人の男がいた。

ラフな服装をしているが彼等もまたガードマンだ。

それは、こちらを見たときの雰囲気でわかる。


“ 来客の方を護衛している人たちね ”


「お待たせしてごめんなさい。枢木ミレイです」

「……」


応接室に通してもらうよう彼等に名乗ったのだが、向こうもすぐには通してくれない。

無言でミレイを観察する。

その手に…ベルトに、武器がないことを確認するためだ。



「…あの」


「……どうぞ」


確認が終わり、彼等は素早く道を開けた。


ミレイが中へ入ると、ひとり掛けのソファーに腰掛けた、スーツ姿の男がいた。



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