この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第26章 迎え─ミレイの選択

そして、これ以上ハルトと話すのも時間の無駄と考えた。

「この家を出て私の所に来なさい。ミレイさん」

「でも…!!」

ジンは彼女を " ミレイさん " と呼ぶ。

娘だからといって、急に馴れ馴れしくはしないらしい。

ミレイの方は彼にどう接するべきかわからず、丁寧な言葉遣いで話し出した。


「わたしはLGAに通っています。卒業するまで、この学園から出るわけには…──」

「何のために?ガードマンになるためかね?」

「…っ、そうです」


《 迎えに来た 》という本題に話が戻るも、ミレイもすぐに受け入れられる事ではない。

今の彼女の生活はLGA( ココ )が全てなのだ。

ここから出るという事は、その全てを捨ててしまうという事だ。


「わたしはまだ、ここにいます」


それに…ここを離れたくない理由は、他にもある。

けれどその理由を彼に話すわけにはいかないから、それについては口を閉ざした。



「母のような人になりたいんです。それがわたしの夢で…─そのために、たくさん努力もしてきたし」


「……」


「…だから、ごめんなさい」


「──…だが、アンナは殺されてしまった」


「……!!」



LGAを出たくないというミレイの話を

父親は静かな声でさえぎった。



/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ