この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第28章 奪回


その瞬間にミレイは言葉を失い

ぴたりと動きを止めてしまった。


床に落ちた帽子には、警察のマークが刺繍されている。



「──…」


「…もう一度、聞く」



男は彼女の肩を掴んで自分の方に向けさせた。


ミレイは目をチカチカさせながら、彼の茶色の瞳を……金色の髪を見る。




「あんたは、誰の迎えを…待っている?」


「……、…カルロ、さん…」


「…何故?」


「会いたかった から…」


「……単純だな」



腰を抜かしそうになったミレイを、すかさず男は抱きかかえた。



「だったら俺から離れないでくれる?

 ──…拐いに来るの……面倒、だから」



彼女を抱えたまま帽子を拾い、顔が隠れるまで深く被り直す。

けれどミレイの位置からはしっかりと彼の表情を確認できた。


気怠げな目。

対照的にキリリとした眉と、眉間のシワ。


その男は、放心状態の彼女を真っ直ぐな瞳で射止めた後、ふいと顔をそらした──。














/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ