この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第31章 Epilogue ── とある恋人たちの日常



「──…あんた…、なに、してんの」


「……!」



勢いあまって仰向けにひっくり返ったカルロは

危うく頭をぶつところだ。




「……ぁ」


「……重い」


「ごめんなさい、わざとじゃ…っ…」


「…っ…何故、笑ってる?」


「だって」


無我夢中で押してみたものの、この結果までは予想していなかったミレイは

込み上げてくる笑いを堪えることができない。


何故なら彼女の目の前には、普段なら絶対に見られない彼の表情があったから。




驚いている


それに少し、呆れている



…そんなカルロさんの表情は、とても無防備で。





「…フフっ……なんだか、おかしい」


「どうした?…たまには、あんたから襲うのか?」


「襲うって…っ…」



馬乗りのままで、ミレイは彼を見下ろす。


冷房が付いているこの部屋は窓を閉めているのだけれど

不思議だな

二人の間に、爽やかな風が吹き込んだ気がした。




切ったばかりのカルロの前髪の分け目から、右のおでこが覗いていて


「…じゃあ少しだけっ、襲います…ね」


ミレイはその額にキスを落とし

…彼の胸にもたれて、頬を付けた。


カルロの胸には、日だまりに置かれたベンチのような温もりがあった。




/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ