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星の島で恋をした【完結】
第24章 《二十四》
 セルマのおねだりにリクハルドは身体を倒して唇を重ねた。



「リクハルド、ずっとキスしていてっ」


 セルマの甘ったるい要求にリクハルドは苦笑しつつ、忠実に応えた。

 ぴちゃぴちゃという濡れた音が星の島に響きわたる。



 ここに戻ってきたときは昼を過ぎたあたりだったけれど、夜も更けてきて、まるでふたりを祝福するように寿命が尽きた星たちがさらさらと涼やかな音を立てて星の島へ降りてきていた。降りてきた星たちの中でひときわ好奇心旺盛な星がふたりの上に降り注ぐ。



「ぁんっ」
「星たちに見られて興奮してる? セルマのナカ、きゅうってなった」


 興奮したというより、恥ずかしくて仕方がない。



「星に埋もれて抱かれてみる?」
「ぁぁっ、ゃぁっ」
「くっ……! すごい締め付けてきた」
「ゃっ、恥ずか……しいっ」
「セルマのナカ、すごい熱くて気持ちがいい。ずっとナカに埋めておきたい」
「ん……っ、やだ、リクハルド、側に、いて。ひとりに、しないで」


 リクハルドにすがってくるセルマをぎゅっと抱きしめ、唇を重ねた。

 セルマはあまりの気持ちよさに意識がもうろうとしているようで、うわごとのように不安な気持ちを口にした。



「ど……して、私の、そばに、いない、の……?」
「いるぞ?」
「護ってくれるって、約束、した、のに」
「これからセルマのこと、護るよ」
「リクハルド……っ! あ、ずっと、繋がって、い、て」
「ずっといるから」
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