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星の島で恋をした【完結】
第10章 《十》
     *

 男はそういうとセルマの太股の間に身体を滑り込ませながら服を脱ぎ捨てた。すでに男の陰茎は屹立していて、臨戦態勢となっていた。

 油断したらそのままナカへと挿入れてしまいそうになる誘惑に耐えながら、男はセルマの蜜壺にゆるゆると擦りつけると、男の動きに合わせ、セルマの腰が妖しく蠢き始めた。

「う……くぅ」

 セルマから出てきた蜜に塗れて男は気持ち良くなっていたが、セルマも外を擦られて気持ちが良くなってきているようだった。だけどそれは同時に呪いを受けた左肩に痛みが走る結果になっているようで、呻き声が洩れていた。

 肩に痛みを感じてはいるものの、あふれてくる蜜が増えていることに男は気がついた。ぬちゃっという淫靡な音がふたりの耳朶を打った。

「感じてるんだ?」
「ぁ……やぁ」

 男はセルマの秘裂を擦るように腰を動かし、その先にある敏感な花芯を刺激するように深く差し込んだ。

 セルマからあふれた蜜のおかげでぬるぬると擦られ、男の切っ先は花芯を刺激していた。胸も揉まれ、尖った頂をきゅっとつままれ、奥が切なく疼いているのが分かった。

「あ……あぁ。もう……っ」

 セルマの切ない声にしかし、男は歯を食いしばり、耐えた。

 挿入れてないのにも関わらず、蜜に塗れて擦りつけているだけで気持ちがよくてどうにかなりそうだった。



 男は必死になってセルマを追い詰めることに専念した。

 入りそうで入らないぎりぎりのところを擦りつけ、そして切っ先で花芯を刺激する。

 その度にセルマの身体は驚いたように跳ね、ぐっと強く腰を押しつけたところで拒否の声が上がった。

「あ……、だ、め」
「大丈夫、入れてない」
「ぁぁ……でも、気持ち……いいと、感じる度に……肩が、疼いて」

 そのことにセルマも気がついたようだった。

「あなたを……また、傷つけて……しま、う」
「気にするな、問題ない」
「だ……って、あなたに怪我をさせたから、島に、拒否、された」

 その一言に、男はセルマがあの一件を気にしていたことを知った。

「島はセルマを歓迎している。むしろその肩の黒い蔦が島を拒否している」
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