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星の島で恋をした【完結】
第16章 《十六》
 甘ったるい声を上げ、セルマはリクハルドをきゅっと抱きしめた。

 そして身体を弛緩させ、大きく息を吐き出した。



「達った?」


 この感覚がそうなのか分からなくて、セルマは首を振った。

 リクハルドはセルマの様子を見ながらまたゆっくりと指を抜き差し始めた。

 気持ちがよいけれど、セルマの身体は貪欲になってきたのか、指だけだと物足りない。

 もっと違うものがほしい。

 それがなにか分からないけれど、セルマはリクハルドの腕の中で喘ぎながらまだ知らぬなにかを求め続けた。



 リクハルドはセルマが指ではないものを求め始めたことに気がついた。

 リクハルドも張り詰めていて、セルマのナカを求めていた。

 最初は痛いというが、セルマのナカはしっかりと解した。そしてなによりも、セルマに最初の痛みを与えたのがリクハルドだと覚えていて欲しいと思った。



「セルマ、ナカへ入れるよ」


 リクハルドの宣言にセルマはぎゅっとリクハルドに抱きついた。

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