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花咲く夜に
第6章 決心
―――俺は、
小さい頃から母親に嫌われてるなと気付いてたんだ。

祖母さんと母親の間に何か確執みたいなものがあるのも、
何となく気付いてた。


子供のほうがよく見抜く部分はあるだろ。


まさか、
祖母さんと母親の血が繋がってないとまでは考えてなかったけど……


田舎の村だから、
初めは親戚から聞いた。。

母さんが養女であること。父さんは2回目の旦那だってこと。
そんなのはよくある話だ。
世の中には、
両親が居ない子供だって沢山いるんだから。


母さんが何時も不機嫌で、怒ってた。
俺に嫌悪を持ってるように見えた。
父さんは、大人しくて真面目な人だよ。記憶の中では………。
ただ、
両親の仲は険悪……
表立って口論はなかった。喧嘩もないのに、
何故か他人行儀でぎすぎすしてた。

俺が小学1年生に進級する春休み。
突然、引っ越すことになったんだ。
関西の、大きな街へ。

俺は不安から泣いた。
父さんは「大丈夫だ、
場所が変わるだけだから」と慰めるように諭した。


引っ越しは慌ただしくて、正直あんまり記憶にない。ただ、
優や他の……近所の友達と離れることが辛くて泣いたのは覚えてる。

大、阪の……
寝屋川って街にアパートを借りて住んだ。近所には小学生も居たし、俺は割と直ぐ馴染んだ。
方言がなかなか慣れなかったけど。

父さんは製紙会社に勤めてた。
寝屋川の近くの支社に異動願いを出したらしい。



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