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花咲く夜に
第7章 離脱
『もしもし!
……は?
あ、はぁ…………
保険の勧誘…………』

落胆の声。

付いてきためぐるも拍子抜けした。



『………あーもう、
分かんねぇな』


貴斗は昭恵の行動も不可解なうえ、

突然父親の名前が出て動揺したままだ。




めぐるはふと、
混乱気味の貴斗を見て『…………ねぇ。
明日の夜には帰ってくるって書いてあるわ。
昭恵さんは嘘は言わないわよね。
モヤモヤしても仕方ないし、
ちょっと出掛けない?』



『へ?』



『気晴らし!
私も盲腸だったし、
ドライブに行こう?
運転するから』




『…………行こうか』


貴斗はめぐるの計らいに乗ることにした。


モヤモヤしても仕方ない。


せめて気を紛らわそう。



2人はめぐるの運転で、
ワゴンRに乗り夜道を進んだ。


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