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花咲く夜に
第7章 離脱
それぞれシェイクと珈琲のカップを持ち、
自然の中で飲む。

めぐるは貴斗に身体を充てて、
肩に頭を凭れさせた。

『………貴斗、
大丈夫だよきっと。
何があっても、だいじょうぶ』


貴斗は答えない。


その代わり、
めぐるの頭を撫でた。



しばらく走ってドライブし、帰宅する。。

『飲む?
お酒………
止めとく?』
貴斗は自室で飲もうかと提案した。


めぐるは、
『んーん。
今日は、もう寝るよ……
何だか怠くて。
風邪かなぁ…早目に寝る』

『そっか。
大丈夫か?
しんどかったら言ってよ?』


『うん、
おやすみ……』

『オヤスミ〜』


各自、
自室へと帰る。

貴斗はベッドに身体を投げ出して、
目を瞑る。


(父さん…………
元気かな。
何かあったの?
祖母さんに会うなんて。
母さんの、
ことだろうな……………)背が高く、
やせ形で細い目をしメガネを掛けた真面目そうな風貌の父親の姿が瞼に浮かぶ。

………血が繋がっていないことが判明したとき、
父親はこう言った。
「貴斗……。
父さんも驚いてる。
ショックだ。
けど、
不思議だなぁ。血が繋がってないのが分かっても、
ピンとこないよ。
俺には貴斗は貴斗以外何者でもない感覚だから」
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