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花咲く夜に
第8章 旅立
(きっと………
父さんも母さんも驚いてひっくり返っちゃうわ。
拓海も…………)


めぐるは「早めに連絡して報告しときなさい」と言う昭恵に頷いて、
直ぐ携帯を取り出した。



拓海をコールする。


嬉しさや戸惑いがない交ぜになっている。
拓海に話したかった。。


プルルル…♪

『もしもしっ!?』
ワンコールで拓海が出た。

『拓海??いま、構わないかな……』


平日の昼間。

拓海も仕事中のはずである。
『大丈夫だよ(限りなく嘘に近い)、どうした何かあったか?』



『あの……あのね……』


『うん、どーした?』


『私…子供ができた』


『ああ、子供。
………はっ??
えええ〜〜〜〜〜!!子供ォ??!』

拓海が叫びに近い大声をあげている。


TEL越しに背後から「美藤うるさーい!」と男性の声が飛んだのが分かった。


デザイン事務所内に居るんだろう。

その場を離れているのがTEL越しの雑音で分かった。

『こっこここ子供?
めぐる、本当?それ……』

『うん。
4週目だって』


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