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花咲く夜に
第1章 邂逅

その日どうやってデスクに戻り業務を終えたのか記憶が定かでない。
ただ、次の日には『挙式止めだって……』
『佐々木さんとデキ婚だってさ』
社内のほとんどの部署の人が知っていた。
ご丁寧に誰かが吹聴して回ったらしい。
婚約解消、挙式キャンセル、
別の子とデキ婚―――――
しかし…2週間後には社内は優菜と雄大を祝福ムードて包んでいた。
宮内さんは『大丈夫?辛かったらちゃんと言うのよ』と声を掛けてくれたけれど。
1人のアパートに帰宅して、暗闇の中茫然とする。
(何で?なんでよぉ………………)
混乱の中で雄大を責めても、
もう雄大は優菜のものだ。
昨日、優菜がお腹部分を擦りながらしあわせそうに笑っているのを見た。。
2人は既に新居に住み、
婚姻届けを出したらしい。
めぐるは食欲がなくなり、魂が抜けたまま出社していた。
日に日に痩せていくめぐるを見て、
宮内さんがアパートまで差し入れを届けてくれたけど………
口に入れたら戻してしまった。
食べられない。
――痩せて指輪が抜け落ちた。めぐるは、
プラチナの指輪を拾い上げ、虚ろな目で見るとアパートのトイレに流した。
ただ、次の日には『挙式止めだって……』
『佐々木さんとデキ婚だってさ』
社内のほとんどの部署の人が知っていた。
ご丁寧に誰かが吹聴して回ったらしい。
婚約解消、挙式キャンセル、
別の子とデキ婚―――――
しかし…2週間後には社内は優菜と雄大を祝福ムードて包んでいた。
宮内さんは『大丈夫?辛かったらちゃんと言うのよ』と声を掛けてくれたけれど。
1人のアパートに帰宅して、暗闇の中茫然とする。
(何で?なんでよぉ………………)
混乱の中で雄大を責めても、
もう雄大は優菜のものだ。
昨日、優菜がお腹部分を擦りながらしあわせそうに笑っているのを見た。。
2人は既に新居に住み、
婚姻届けを出したらしい。
めぐるは食欲がなくなり、魂が抜けたまま出社していた。
日に日に痩せていくめぐるを見て、
宮内さんがアパートまで差し入れを届けてくれたけど………
口に入れたら戻してしまった。
食べられない。
――痩せて指輪が抜け落ちた。めぐるは、
プラチナの指輪を拾い上げ、虚ろな目で見るとアパートのトイレに流した。

