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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
 莉央菜たちの部屋では、みんなの鼻息が荒くなってきていた。

 モニター越しでもはっきりと、三浦と朋香に薬が牙をむき始めたことが分かったからだ。

 莉央菜が嬉しそうに言った。

「うふふ、お薬が効いてきたみたいね。もうこっちのものよ」

 しかし、ここでも心配そうな顔で反論する宮元。

「ですが、ホントに大丈夫でしょうか。今までと違って、ここは研究所ではないんですよ。あの戸に施錠もしていませんし。二人のうちどちらかが温泉から上がって、お手洗いへ向かうんじゃないでしょうか。そうなると困りますね」

「大丈夫よ。もうあの二人は、立ったり歩いたりすることすら、難しくなってるはずだわ。両手で下腹部を終始触っていないと気が済まない状態にもなってるはずよ。ほら、画面をよく見てみてよ。二人の右手はお湯の中に隠れていて見えないでしょ。とっくに、オナニーを始めてるに違いないわ」

 自信満々の莉央菜。



 確かに莉央菜の言う通り、二人が手ぬぐいを押さえている手が、小刻みに動いている様子が、モニターでもかすかながら確認できた。

 納得して頷く一同。



 莉央菜がまた口を開く。

「ほらね。もう数分も持たないはずよ」



 一同は固唾を呑んで、事の成り行きを見守っていた。




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