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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「しかし、それよりも……。実験、上手くいくといいのですが」

 すると、莉央菜は呆れたような仕草と表情をみせて言う。

「今さら何を言ってるの、宮元君。実験に失敗はつきものよ。でも、安心してていいわよ。私の開発したあのお薬が、きっと絶大な反応をもたらすわ」

 自信満々に言い放つと、莉央菜もモニターに視線を戻した。

 宮元が尋ねる。

「そんなにすごい効果があるんですか、あの薬」

「当たり前でしょ。私自らが開発したのよ、あの媚薬(びやく)」

 媚薬というのは広義に、性欲を高めたり、恋愛感情を湧き起こさせたりする薬のことだ。

 莉央菜が所長を務める、この「豆川研究所」は、そうした媚薬や精力剤ばかりを研究・開発しているということだった。

 そして今回、とびっきりの効果を誇る媚薬が完成したので、実験を行う事としたのだ。




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