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怪しい薬の研究所
第5章 大爆発、そして……
 階段目指して走る莉央菜の背後には、バタバタと4人が追ってくる音が聞こえている。



 莉央菜は思い出していた。

 佐藤が面接時に「学生時代は陸上部だった」と言っていたことを。

 そして、莉央菜は走りが苦手だった。



 これらの事実から予想されるとおり、莉央菜と佐藤との距離は、あっという間にグングン詰まっていく。



 莉央菜が階段の踊り場まで差し掛かったときには、僅か5メートルほどの差になってしまっていた。




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