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怪しい薬の研究所
第5章 大爆発、そして……
 宮元の指示で、莉央菜のアパートへと向かって走るワゴン。

 車内では、宮元と莉央菜が、運転席にてハンドルを握る山内に対して、これまでの経緯を説明したところだった。

 もちろん、莉央菜が無理やり犯されたことや、二人が駅弁スタイルで交わりながら逃げだしたことなどに関しては、曖昧にぼかしながら。

 運転しながら山内が言った。

「それは大変でしたね……。まさか、そんな爆発が起きるなんて……。研究員さんは無事なんでしょうか?」

 宮元が答える。

「薬の効力が、そんなに長持ちしないはずだし、いずれは正気に戻るはずだ。莉央菜の話から判断すると、どうやら大量に浴びたみたいだから、まだしばらくは暴走を続けるだろうけど。それにしても、ヤバかったな、あいつらの様子。目が完全にイってたぞ」

「私が待機していた、このワゴンのところまで、研究員さんたちに先回りされてなくて、よかったですね」

 ハンドルを左に切りながら、山内が言う。




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