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怪しい薬の研究所
第1章 大学生の友人同士が……
「ほんの数分間で済みます。それに……ここだけの話ですが……出演料は……」

 宮元はそう言いつつ、二人に左の手のひらを見せ、右手人差し指を使ってそこに「10」と書いた。

 きょとんとする二人に、小声で宮元が続ける。

「後日、3時間だけお時間をいただく代わりに、お二人に10万円ずつお支払いいたします」

「え?!」

 凜が驚いた声をあげる。

 声はあげないまでも、太一もまた驚いた表情を見せた。

 宮元がさらに続ける。

「ですので、ほんの数分間だけ、お時間をお願いいたします。もしお断りなさるのであれば、その後でもかまいませんので」

 こう言われると、ますます食いつかざるを得ない凜が、再び太一を見て言った。




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