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怪しい薬の研究所
第2章 女子高生が温泉で……
 ほくほく顔で研究所へと帰ってきた宮元は、一目散に所長室を目指した。

 成果を報告するためだ。



 ノックしてから所長室に入るや否や、素早く挨拶を済ませ、嬉々として自分の手柄を莉央菜に報告する宮元。



 満足そうな表情へと変わった莉央菜が言った。

「上手くいったようね。宮元君がそこまで言うんだったら、きっとすごい美人なんでしょう。楽しみにしてるわよ」

「それはもうお任せください! 莉央菜所長も、超絶美人だと思いますが」

「お世辞はけっこうよ。それより、『男性モデルも一緒に』ってところは、ちゃんと伏せておいてくれたわよね? これを言ってしまうと、ドタキャンされる危険性があるわ」

「もちろんですとも!」

「宮元君は有能だから、そんなヘマはしないよね。ともかく、お疲れ様」

 ねぎらいの言葉をかける莉央菜の表情は底抜けに明るい。

 宮元が、莉央菜の顔に半ば見とれながら言った。




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