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短編 阿吽(あうん)
第4章 美味しいね!
あまり多くのおかずはいらない。

目移りするのだという。

だから、味噌汁の他に三品程しか作らない。

しかし、料理だけは、何故か彼はよく褒めてくれる。

単純に、旨ければ旨いと言う。それだけだ。

そして、会話にしても、こちらの興味にお構い無しで、話したくなれば機関銃の如く喋り出す。

喋りたくなければ、こちらの話には上の空……単純に、思いのままの言動。

ただ
『美味しい!』


この言葉に救われている私が居た。



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