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短編 阿吽(あうん)
第2章 普通が一番
金環日食‐‐‐

一緒に見たかった。

前夜から彼は帰ってこない。

一睡もできず、泣き腫らした顔で、呆然と夜を明かした私だった。


10年来の友人からメール。ここから1000キロも離れた所に住んでいる友人は、時々、ピンポイントでメールをくれる。

眠れないまま静かな夜に、ただ黙々と付き合ってくれた。


「あと2時間で金環日食が始まるよ。テレビででもいいから、宇宙の神秘に浸りよるとええんよ。元気にならにゃいけんけぇのぅ。」って。


ドリカムの歌が脳裏を過ぎり、また泣けたけど。



「さみしい」と彼にメール。

「さみしい思いをさせてたこと、気付いてあげられなかった……ごめんね。」って、返事。



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