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いろごとプリズム
第3章 文芸部の新入生
「……なんなら、僕が官能小説の題材になってあれこれしてあげてもいい。ていうか高岡先輩は今、その中の誰が好きなんですか……?」

美少年の美声でそんな風に言われ、サーヤは戸惑った。昨日悠真に言われたことを思い出す。私は、ショウマ君のことを、本当に好きなの……?悠真とのことを考えながら昨夜あんなことをしてしまったのに……、本当に誰が好きなの……?
「……勝手にすればいいわ。もう私帰る」
「あ、ちょっとサーヤー!」
サーヤと優奈は部室を後にした。花見川はため息をついて、部誌のサーヤの作品を読み耽っていた。
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