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遅咲きのタンポポ
第13章 2年越しの想い
いつの間にか、眠ってしまったみたいで。

ふと、目を開けると、目の前には祥悟くんの寝顔があった。

こうして見ると、結構睫毛が長い。

すぅすぅと寝息を立てて、あどけない顔で眠る祥悟くんが、言葉に出来ないほど愛おしく感じて。

そぅっと、頰に触れてみた。

その瞬間。

「ん…」

ピクリと瞼が動いて、ゆっくりと目が開く。

「沙織ちゃん…おはよ」

祥悟くんの手が伸びて来て、私の髪を撫でる。

「ごめん、起こしちゃった?」

「ん?何のこと?」

優しく微笑んで、

「今何時だろ?」

「8時20分…」

「2時間くらい寝てたのかな…」

結局、祥悟くんの身体が落ち着くまで、あの後2回もしたから、2人とも疲れて寝ちゃったんだ…


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