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第1章 合コンのお誘い

だから、好きな人が出来たら楽しいだろうな、とは思うけど、その相手が合コンで見つかるとはとても思えない。

正直、疲れるだけだし、時間とお金の無駄だと思う。

今回の合コンの相手にも興味が持てなかった。
高木さんは医者だって強調してたけど、医者なんて売り手市場で合コンに参加したがるなんてきっとろくな奴じゃない。

遊び人か残りカスだ。

だいたい医者なんてお金持ってるのは開業医くらいで、大学病院の講師レベルなんて忙しい割に薄給だって聞くし。
真面目な人ほど派閥に阻まれて出世出来ないって聞くし。
休みも仕事時間も不定期で、とてもいいお付き合いができるとは思えない。

それでももうメンバーに組み込まれてしまってる以上、後輩の身でドタキャンも出来ず。
高木さんへの恩返しのつもりで、壁の花になりに行くことになる。

気合を入れる気は無いけど、気を抜きすぎて悪目立ちするのも避けたい。できるだけ目立たないよう、そこそこキレイめな格好をして…