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遅咲きのタンポポ
第7章 片想い以上 両想い未満
ベッドに横たわり、
武井さんの声とか、あのキスの感じを反芻してみる。

耳元をくすぐる、熱い息。

キスしたい、って囁く、甘い声。

電話の向こうで、それだけじゃ止まらないって呟いた、苦しそうな声。

きゅっと私を抱き締める、力強い腕。

カーペットに倒れこんだ時、私の上で僅かに震えながら、少し感じた身体の重みと熱。

あのキレイな手で、私の身体に触れて、愛してくれるんだろうな、という想像…

乳首がピンと勃って、少し触れると身体がビクンッと跳ね上がる。

親指と人指し指で摘んで、転がすと、思わず声が漏れた。

「アッ…は、はんっ」

片手で乳首を弄りながら、
もう片手をショーツの中に滑り込ませる。

指先に、トロッとした滑りを感じて、背筋がゾクッとした。

中指で、上の方にある小さな粒をクッと押すと、
ジンッと痺れるような、快感。

くるくると、指先を回すように動かすと腰が浮く程気持ちいい。

声だって我慢できない。

自分でも想像出来ないほど、切ない高い声を漏らしながら、もう指先を、止めることができなかった。

足がピンと吊り、爪先に力がこもって丸まる。

なおも指を動かしていると、
パッと脳内で何かが弾けた…


「はぅっ…ンッ…ふ、ふぅ〜…」

ジンジンと下腹部が疼く。

深い深呼吸を繰り返し、
ティッシュで身体を拭いて、
下着をもどし、眠る。

吸い込まれるように、
深い眠りの淵に落ちた…



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