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遅咲きのタンポポ
第12章 告白
「ちょっと、車停めて話したいから、コンビニ寄っていい?」

私が明らかに固まったのが判ったんだろう、
武井さんは、見えたコンビニの駐車場に車を停める。
エンジンはかけたまま。

「飲み物買って来る。何がいい?」

「なんでもいいです…」

俯いたまま呟いた。
何がいいと聞かれて、なんでもいいと答えるのは卑怯だ。
自分が言われると困るから。
だから、極力人には言わないようにしていたのに。
ショックが大きすぎて、なにも考えられなかった。
武井さんは頷いて車を降り、コンビニに入っていく。
暫くして、袋を提げて戻ってくる。

「なんでもいいって言ったから適当に選んだけど、ミルクティーでよかった?」

と温かいペットボトルを渡してくれる。
コクリと頷き、受け取る。
武井さんはウーロン茶のキャップを開け、一口飲んだ。
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