パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 夫婦のカタチ

付き合ってた時は、デートの時しか機会がないから、
都度ホテルや俺の部屋でセックスするのが定石みたいなモンだったが。

結婚して一緒に暮らし出すと、ぶっちゃけいつでも出来るわけで。今日しないと、という意識が薄くなる。そうするといつするか、とか。需要と供給が合わない、という問題も発生する。

コッチがシたい、と思う日に限ってエミが生理だったり。
エミの排卵日近辺は仕事が忙しくて残業続きで、疲れてそんな気分になれなかったり。

夫婦性活というのもナカナカ難しいモンだ、というのを結婚して初めて知った。

それでも、子作りという同じ目標に向かって進んでいるのなら、まだ協力する気にもなるだろう。

でも俺は、子供が嫌いだ。
実際自分の子供が生まれれば、また違う感情が湧くのかも知れないが、少なくとも今は、欲しいと思わない。電車や店の中で泣き喚くガキには殺意すら覚える。朝や疲れている時は尚更。それが朝起きても仕事から帰っても、ゆっくりしたい休みの日でさえも、常に家に居るなんて、想像するだけでゾッとする。

生まれる前から、イラッとしたら虐待してしまうのじゃないか、と思ってしまう。
だから…欲しくないのに。

今はカレンダーの丸印を見るたびに憂鬱で。
EDじゃないけど…勃つモンも勃たねぇ。