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はじめの一歩
第3章 夫婦のカタチ
居た堪れず、風呂場に逃げたけど、風呂はまだ沸いてなくて。

仕方なく昨日の湯を抜きながら風呂場の掃除をする。

湯が抜けたら浴槽も掃除して、湯を張る。湯がたまるころには、鏡も床もピカピカで、風呂場の大掃除が終わっていた。

せっかくなので服を脱いで風呂に入った。
湯船に浸かっていると、急にエミが入ってきて驚いた。

「何⁉︎」

「…お風呂、掃除してくれてアリガト。…その、お礼に、背中でも流そうかと、思って…」

俺が頭を冷やすために逃げ出したように。
エミなりに、喧嘩の着地点を模索してるんだろう、ということはわかったので、有り難く申し出を受けることにした。

一緒に風呂入るのなんて、いつぶりだろう…
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