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はじめの一歩
第4章 Let's party
「…ちょっとカナちゃん、いくらつきあい長くてもヒトの旦那捕まえてそりゃナイんじゃない?」

「え~?私は事実を言ったまでよ?」

「カナちゃんのタイプじゃないだけでしょ!カナちゃんは、谷口くんみたいなカワイイ系が好きなんだろうけど、私は渋好みなの!」

「私だって洋くんが特別タイプってわけじゃなかったわよ?渋い大人好きだったもん。」

「じゃ、なんで急に方向転換したの?ねね、そういやさ、2人のなれ初めって聞いたことない」

「何急に…遙今までそんなの興味ないタイプだったじゃない…」

「やっぱさ、その、アレ、なの?」

顔を寄せて声のトーンを落とし、聞いてみる。

「何よアレって」

カナちゃんも調子を併せてヒソヒソ話になる。

「前に言ってたじゃない、野獣がどうとかって。」

「遙…興味でてきたの?」

カナちゃんは片眉を吊り上げニヤッと笑った。

「北川さんとどうなのか教えてくれたら教えてアゲル♥」

「…ちょっとこの話、止めようか。時間も時間だし」

「逃げたな?」

「…これ以上の女子トークは、会社ではちょっと差し控えたいかな?」

「ま、そうね。仕事に戻りましょっか?」
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