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第14章 除霊

夕方、俺は住職の指示通りに自分の部屋に戻ると布団に寝かされた彼女の横に住職は座っていた

『お待ちしておりましたよ…』

『彼女はどうですか？』
そばに駆け寄り様子を伺う

『部屋、彼女と共に無事除霊は完了致しました…
ただ、部屋の除霊に彼女を使いましたので明日までは安静にお願いいたします…』

どういう事かと住職に訪ねるとこれ迄の経緯を話始めだす

住職の話によれば、この部屋に取り憑いていた霊達は女の身体を欲していた事を知り俺は驚く

『そういう事でしたか…
しかし、数十体相手なんて…』

話を聞き終わると彼女の手を握る
数十体も相手したのに彼女の顔は満ち足りた顔で眠っていたのが幸いだった

『それでは私はそろそろ失礼致します…』

住職は頭を下げると謝礼を受け取りアパートを後にする

『都さん、お疲れさま…』

俺は彼女の手を握りながらいつしか眠りに落ちた…