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第1章 そのいち

翔汰は髪をスプレーで金髪に染め、
猫っ毛をワックスでくしゃくしゃにしてゆるパーマにする。


AVだから少々過剰でいい。チンピラが着るようなサテン素材のシャツに、
黒いパンツ。サングラス。

この格好で温泉宿にて待機していると、
如月凜が到着した。。


ぱっつん前髪の黒いストレートロング。

なるほど童顔巨乳でかわいらしい。


『本日はよろしくお願いします！
如月凜です』
礼儀正しく、翔汰と甲斐にはきはきと挨拶した。


『こちらこそ、よろしくお願いします。
蒼井翔汰と申します』


如月凜はにっこり笑い、
スタッフの誘導を受けて準備に入る。




―――撮影スタート。冒頭シーンは前撮りしたようで、温泉宿の個室からスタートである。

凜はクリーム色のコートを脱いで、
ハンガーに掛けた。
旅行鞄を宿の個室に下ろす。


『ふぅ』
一息つくと………
バン！個室の扉が開き、
チャラ男―翔汰だ―がオラオラ風を吹かして入り込んできた。


『きゃっ！な、何…？』

『おねーさん、
いい乳してるね？宿の入り口で思わず見とれちゃったよ〜〜〜』