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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
まゆりは涙目だ。


翔汰は再びウィンクし、
物体を差し込むと腰を浮かして引いた。
まゆりが苦しくないように。




カメラ越しにはそこまでは分からないだろう。


まゆりがイマラチオされている風に撮られているはず。




――――背後から、小さく『チッ』とKANAMEの舌打ちがした。



翔汰が機転を利かせてまゆりを苦しめないよう動き、撮影は無事終了した。

監督から『おつかれさーん』と声がかかった。



愛名まゆりは翔汰に駆け寄り、
『ありがとうございました!……後できちんとお礼させていただきます』と言いマネージャーと去っていく。


スタッフが片付けをするなか、
翔汰とKANAMEは向かい合って立てっている。もちろん私服を着たあとだ。
『……ずいぶん良い子なんだね?君。
噂に聞いてた通りだな』

KANAMEは腕を組んで嘲笑う。

『噂?』
――以前、女優さんが言っていた〔aijiは優しい〕か。
『女優さんだって次の撮影があるんだよ?
もし、体に傷がついたらどうするわけ?』


KANAMEがぷっと吹き出す。『あっはっは!
……お前、バカ?
相手の体気遣ってたら気持ち良いsex見せれるわけねーじゃん。それに』
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