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第11章 そのじゅう

『見てきます！』
翔汰はダッシュで駐車場に向かう。



後部座席の後ろ側に、
スーツやらワイシャツやら伊達メガネやら柄シャツがある。


翔汰は探りまくった。


『―――うー、
もっと早く考えとけば良かった！！
白衣はないなぁ………ん？』


クリーニングに出したらしい、
甲斐の真っ白のワイシャツがあった。

『医者じゃなくても……
あ！
怪我させたのはサラリーマンって設定にしたらどうだろう』


怪我をさせたサラリーマンが、
報復にいたぶられる。



『いいかもしんない……』


翔汰はスーツ上下・ワイシャツ、そしてネクタイを持って部屋に戻った。