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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
『出演を悔やんで自分から……って可能性はないっすかね』

翔汰は腕を組んだ。


『自殺か?
それも考えたんだが。
それなら警察が気付くだろうしな。
そうなると当然事務所に一報が入るし……』


『何て子?』
拓矢が欠伸をかみころして訊く。


『かのうゆえ、って芸名だよ。童顔でGカップ。〔これは逸材だわ!〕って社長が直々に付けたのに、残念だな……』
甲斐は独り言のように呟いた。

そして『さ、
お前たちはイージーさんが撮ってくれるからな!
予定が遅れて済まないが、昨日同様頑張ってくれ』



「『はーい』」
ふたりは元気よく口を揃えた。
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