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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
『……くそっ……』
苦々しげに呟く包帯男。



サラリーマンは立場が代わり、
意気揚々と仁王立ちした。


『怪我してるなら、
薬をつけなきゃな?』

掌よりも大きな、白いパッケージの容器を手に取る。


拓矢は目を見開いた。
(翔汰?
何するつもりなんだ)


容器のキャップを開いて、包帯男の肩から垂らす。
バシャバシャとかけた。


『……うわっ!!何だ、これ!』
尻を着けて座っていた包帯男は、
じたばたする。


容器の中身は、
大量の強力粘着ローション。


トリモチに引っ掛かったネズミみたいに、
包帯男は足を動かしては滑っている。


『あははは!
い〜い格好だ』
サラリーマンは高笑いしながら首輪のチェーンを器具に繋げた。


『身動き、取れないよな』ふっふっふ……
と低い声で笑う。


ローションの粘りで、包帯が少しはだけている。

それが最高にエロチックだ。


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